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Tirupati / Tirumala


旅のあらすじ

 2000年のお正月を迎え、南インド最大の聖地ティルマラへ初詣に出かける。 ティルマラはベンカテシュワー(ヴィシュヌ)神の故郷でありインド全土から参拝者が訪れる大本山。ヴェンカテシュワーは通称バラジとも呼ばれ、知らぬ人はない南インドのスーパースター、サプタギリ(七つの聖山)の中心 Venkata hill の主。

 巡礼者は誓いを立ててタパス(苦行) を実践。ティルパティから徒歩で入山して途中にある散髪所で頭をそり、頭髪を捧げる人も。(髪を捧げる習慣は南インドに多く見られ、神に服従し自我を放棄することを示す。)参拝者は寺の横にあるプシュカリニの水で沐浴した後、ヴェンカテシュワーとのダルシャンを果たす。 通常でも一日に何万人、祭り時にはおびただしい数の参拝者が訪れるため、バスの切符売り場やダラムサラ(宿坊)の予約場などは迷路のように鉄条網で仕切り、長い行列に対応している。そしてケンティン(食堂)では一日に二万食を無料で奉仕する、インド一布施の多い寺。
 新婚旅行でここを訪れる人も多く、早朝の寒い暗がりの中で沐浴をして裸足で寺へ参る若い夫婦が微笑ましい。私達は、家族連れや団体の巡礼グループであふれる山頂の巨大なダラムサラに宿泊することになった。 献身を重んじるヴァイシュナバの聖山であるティルマラでは、もちろん肉食は禁止、飲酒や喫煙も禁じられている。


Tirumala

 山頂では、どこからともなくハヌマン登場。 ハヌマンはラーマヤナの中で、スリランカの魔王ラバーナにシータを誘拐されたラーマ王子を助ける勇敢な猿の主長。
  ハヌマン・ババがぴょんぴょんと飛び跳ねて私達の前までやって来る。めずらしいことに怖かったらしい、トルシーが叫び、号泣してしまった。

 

 私達は彼から少し離れて腰を下ろし、 ラーマヤナの話をしながらハヌマン・ババを写真におさめて数ルピーを捧げる。
Jai Sita Ram !




 ドラヴィダ様式特有の石像をほどこした ティルマラの寺院群は、新年のお祝いでライトアップされていた。 神々やシンボルをあらわす壮大な照明芸術の祭り。光と鐘の音と香の煙が渦を巻くバラジの故郷、なんと幻想的な初詣だろう。



 ティルマラでは風力発電で必要な電力を供給している。
  写真、ヴェンカテシュワー寺院。
朝の3時、ヴィシュヌ・ヴェンカテシュワー賛歌、スプラヴァタムから一日が始まり、夜遅くまでプジャ(儀式)や参拝者のダルシャンが続く。

 



ティルマラのスター
シュリ ヴェンカテシュワー

 



ティルマラを訪れた巡礼者が積み上げた石。



 南インド特有のデーモンや半神像。両者はプラジャパティの息子として、自然の創造を司る。 非アーリアンといわれるドラビディダ文化は、どこかデモニアックなところがあり、写真左のように生々しい鬼の相をした神々も信仰されている。




 

Kalahasti

 パンチブータ(五大元素)(Kalahasti(風)、Tiruvanaikka(水)、Tiruvannamalai(火)、Kanchipuram(地)、Chidambaram(空))の一つカラハスティはVayu Kshetram(風)の神がリンガの容で崇められています。 カラハスティのリンガは古代、クモや蛇や象が献身を奉げ、解脱を与えられたという伝説で知られる。こじんまりとした古い寺院には、いつもカラハスティ賛歌や鐘の音が鳴り響く。


風の神ヴァーユのリンガとデビ

 

 

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